インクリメンタルバックアップとは？徹底解説

インクリメンタルバックアップとは？

増分バックアップの仕組み

永久増分バックアップ

増分バックアップの種類

異なるバックアップの種類は、 ソフトウェアが各バックアップでリポジトリに追加する変更のサイズ によって決まります。ここでは、 増分ファイルレベルのバックアップ と 増分ブロックレベルのバックアップ の詳細を概説します。

ファイルレベルの増分バックアップ

増分ファイルレベルのバックアップでは、ファイルが変更されると 新しいバージョン がバックアップリポジトリに送信されます。この バックアップタイプは簡単で、小規模なデータセットに適しています 。ただし、変更されたファイルが大きい場合、バックアップも大きくなり、バックアップジョブの時間が延び、より多くのストレージが必要になります。

ブロックレベルの増分バックアップ

ブロックレベルのアプローチでは、 バックアップソフト がファイルの詳細な分析を行い、 変更された部分のみをコピー するため、 ファイルレベルのバックアップ よりもアップロードがはるかに 高速 です。

増分バックアップの使用

メリット

• 必要なストレージ容量

• 帯域幅の消費

• コンピュータリソースの使用

1か月間、5GBのデータセットに対して毎日3%の変化率でバックアップする異なるシナリオを考慮し、それがどれほど効果的であり、どれほどのストレージ容量が必要かを見てみましょう。

• 週次フルバックアップのみの場合：月に 4〜5回のバックアップ で済み、 ストレージに優しい です。特に、 複数バージョンのバックアップを保持する必要がない場合 に有効です。しかし、 データの信頼性が問題 となります。サーバーやエンドポイントに何か悪意のあることが起こると、 約1週間分の重要なビジネスデータが永久に失われる可能性 があります。ストレージ容量の計算：5 * 5 GB = 25 GB

• 毎日のフルバックアップ : 毎日フルバックアップを設定すると非常に信頼性があります。しかし、ストレージ容量、帯域幅、および計算能力が大量に必要となるため、このバックアップ戦略は非常に非効率的です。ストレージ容量の計算 : 22 * 5 GB = 110 GB

• 週1回のフルバックアップ と 平日の増分バックアップ : このシナリオでは、フルバックアップの頻度をあまり高くする必要はなく、フルバックアップ間の期間は増分バックアップでカバーされます。したがって、このシナリオは ストレージスペースの節約 と データの信頼性のバランス を取る理想的な方法となります。ストレージ容量計算 : (5 * 5 GB) + (22 * 3% * 5 GB) = 28.3 GB

デメリット

データ復元に時間がかかる : バックアップソフトウェアが最新のフルバックアップとその後のすべての増分バックアップを見つけ、分析し、収集するのに時間がかかります。

データの一貫性と信頼性が低い : 復元が必要な場合、バックアップソフトウェアはバックアップチェーン全体を分析します。そのチェーンの一部が破損していると、データは復元できません。

概要