Windows10/8/7でUSBメモリが認識しない時のデータ復旧方法
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概要
Windows10/8/7で、USBデバイスやUSBメモリを「認識しない」、「読み込まない」といったトラブルが発生する場合は、ポートの交換やパソコンの再起動などの解決方法があります。しかし、これだけで解決できず、Windowsの構成を変更する必要があります。この記事は、様々な原因でUSBデバイス/USBメモリが認識しない時のデータ復旧方法を紹介します。
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物理障害-主に接触不良などを指します。
部品故障-USBデバイス内部の部品の電気的な故障。例えば、水没による短絡 、外力による電子回路損傷、メモリチップの寿命による使用不可など。
論理障害-データ障害のうち、パソコンやUSBメモリの内部電磁的記録に障害が発生したもの。例えば、「フォーマットする必要があります」 といったエラーが表示されます。または、パソコンの問題より、USBメモリが認識されません 。
USBデバイス/USBメモリが認識しない場合の対処法はネットで調べれば色々ありますが、明確な手順ガイドがないので、一歩一歩トラブルの発生原因を究明し、自分に適する解決方法を探すことができません。一般に、USBメモリには重要なデータが保存しています。トラブルの発生原因を究明せずに直接デバイスをローレベルフォーマットすれば、デバイスが再び正常に動作できますが、その中のすべてのデータがなくなる可能性が十分あります。従って、発生原因の究明が非常に重要です。次には、様々な状況での対応法や詳細なデータ復旧操作手順を説明します。
1.「フォーマットする必要があります」が表示される
問題分析:
エラー「フォーマットする必要があります」が表示される場合は、USBメモリのファイルシステム が破壊されたため、Windows 10 / 8 / 7 ではUSBに格納されているファイル情報を認識できません。その原因は、主に二つがあります。
1.「USB Flash Disk の取り出し」をクリックせずにUSBメモリを抜き出しました。
または、USBメモリは、Mac OSのHFS、LinuxのextなどのWindowsがサポートしていないファイルシステムを使用しています。
解決方法:
まず、USBメモリが元々使用されていたシステムを確認してください。
- Windows OSで利用された場合は、データ復元ソフトでデータを復旧後、USBメモリをフォーマットします。
- Mac OS/Linuxで利用された場合は、USBメモリに格納されているファイルを読み込むために、特別なソフトをダウンロードする必要があります。
ステップ1:USBメモリが元々使用されていたデバイスやシステムを確認します。
Windows OSまたはAndroid端末(USBメモリの場合、両者ともFATファイルシステムに対応 )で利用された場合は、ステップ2に進んでください。
Mac OSまたはLinuxの場合は、ステップ4にスキップしてください。
ステップ2:データ復元ソフトでUSBメモリの重要なデータを復元します。(データを復元する必要がなければ、このステップをスキップしてください)
データ復元ソフトPhotorecとRenee Undeleterの使用を推奨します。
Photorecは、優れたフリーソフトで、ディスクをスキャンして紛失したデータを取り戻すことができます。
復元対象の記憶装置(ディスク)を選択する
スキャンの結果
Photorecを除いて、プロのデータ復元ソフトRenee Undeleterもオススメです。このソフトは、デバイスを丸ごとスキャンし、見つけたファイルのプレビュ確認もできます。なお、デバイスをスキャン中に、ファイルプレビューが可能のため、素早くファイル復元可能か確認できます。
Renee Undeleter – プロのUSBメモリ復元ソフト
- 500以上種類のデータ復元対応-写真、動画、ワード、ドキュメント、PDF、メール、音楽等よく利用されるファイル。
- 操作簡単-ウィザード形式で初心者も自力で復元可能。
- 100%安全-読み取り専用モードでデバイスをスキャンし、データをお見つけ出すだけで、データへの修正等の操作は一切ありません。
- プレビュー機能付き-スキャン中もプレビュー可能、目標データが出たら、スキャンを中止でき、高速に復元可能。
- 無料確認可能-無料体験版でデータを見つけ出し、データを復元できるか確認可能。
a.ソフトをダウロート・インストールします。
b.「パーティションの完全スキャン」をクリックします。
c.ソフトがスキャンを開始します。スキャン中にファイルをプレビューできます。
ステップ3:USBメモリを修復します。方法が2つあります。
1)Windowsに搭載されるchkdskコマンドの使用でSDカードを修復します。
なお、Chkdskはファイルシステム修復用のツールなので、修復できないファイルは破棄されます。
a)「Win」+「S」を押します。
b)「cmd」と入力します。
c)「コマンドプ ロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
d)「chkdsk E: /F」と入力します。
PCで確認し、「E:」をUSBメモリのドライブ名に変更してください。例えば、「F:」など。
「/F」は「修復」という意味です。
2)WindowsのフォーマットツールでUSBメモリ全体をフォーマットします。
USBメモリのセクタエラーが頻発するような状況で修復を行うと、いつまで経ってもChkdskが終了しなくなる恐れがあります。この場合は、USBメモリをフォーマットする必要があります。「PC」をクリックし、USBメモリのドライブを右クリックし、「フォーマット」を選択します。
ステップ4:特別なソフトの使用でUSBメモリのファイルを読み込みます。
USBメモリが元々MacOSに使用されていた場合は、フリーソフトHFSExplorerをインストールする必要があります。
注意事項:
Windows PCに接続したUSBメモリを取り外す場合に、必ず「USB Flash Disk の取り出し」をクリックし安全取り外してください。ハードウェアの安全な取り外しのメッセージが表示された後に、デバイスをUSBポートから取り外すことができます。そうしないと、USBメモリのファイルシステム情報の紛失により、エラー「フォーマットする必要があります」やファイル紛失などのトラブルが発生する可能性があります。
2.「USBデバイスが認識されません」と提示される
問題分析:
その原因は、主に、電子回路損傷、供給電力不足やBIOS設定などです。
解決方法:
まず、USBメモリを他のパソコンに挿入してください。他のパソコンも認識しできない場合は、USBメモリの電子部品が故障したかもしれません。
他のパソコンが正常にUSBメモリに読み書きできる場合は、ホストの背面にあるUSBポートに交換してください。なお、青色のUSBポートの供給電力が最も多いため、そこを挿入することをお勧めします。(普通のUSBポートは最大500mAの電流を供給しますが、青色のUSB3.0ポートの最大電流は1000mAにも達せる)
方法1:パソコンを再起動し、BIOS画面でUSB関連する項目を選択します。
a)ます、操作マニュアルでBIOS画面に入る方法を調べます。
通常は再起動後にあるキーを押せばできます。操作マニュアルがない場合は、この記事を参照してください:「BIOS画面に入る方法」
b)「Integrated Peripherals」を選択し、「USB Controller」と「USB 2.0 Controller」を「Enable」に変更します。
c)保存した後、パソコンを再起動します。
方法2:USBポートに関連するプログラム(ドライバ)を削除した後、USBメモリを取り外しないままパソコンを再起動します。
d)「Win」+「R」を押します。
e)「devmgmt.msc」と入力します。
f)「ほかのデバイス」、「記憶域コントローラー」または「ユニバーサル シリアル バス コントローラー」に疑問符(?)が付いたデバイスと、「USB大容量記憶装置」、「USB Root Hub」というドライバを右クリックし、「デバイスのアンインストール」を選択します。完了後、USBメモリを取り外しないままパソコンを再起動します。
3.USBメモリの容量が正しく認識されず、「容量が0バイト」や「ドライブにディスクを挿入してください」と表示される
問題分析:
原因が2つあります。
- 容量拡張をサポートしていないクローンソフトで小容量USBメモリを大容量USBメモリにクローンしたため、大容量デバイスの容量が小容量デバイスと同じようになります。
- 誤操作やUSBメモリのコントローラチップの着磁(USBメモリを磁石や携帯などの磁性体の近くに置く)により、内部の制御情報に影響を与えます。従って、USBメモリをPCに挿入しても、「ドライブにディスクを挿入してください」というメッセージが表示されます。
解決方法:
まず、Windowsに搭載されるフォーマットツールでUSBメモリをフォーマット(初期化)します。この方法は、Windows 2000 / XP / Vista / 7/8 / 8.1 / 10にも適します。
a)「PC」をダブルクリックし、USBメモリに対応するドライブを右クリックし、「フォーマット」を選択します。
b)パラメータを変更する必要がなく、「開始」をクリックします。
フォーマットできない場合は、特別なツールを使用してデバイスをリセットする必要があります。
1)USBメモリをローレベルフォーマットします。
ローレベルフォーマット(物理フォーマットとも言う)とは、ハードディスクやフロッピーディスクといった磁気を用いた記憶メディアにおける初期化の最初段階で、ディスクのトラックを分割するセクタの配置をすべてやり直し、コンピューターがディスクを制御できるようにすることです。
ローレベルフォーマットツール:
a.Kingston(キングストン)の「Format Utility」
2)マスターチップの制御情報をリセットします。
USBメモリ量産ツールとは、バッチでマスターチップの制御情報を変更するツールです。例えば、メーカー情報の編集やフォーマットなど。
ステップ1:USBメモリには多くのブランドがあります。また、同じブランドの製品にチップの種類も色々あります。従って、まず、USBメモリが使用しているマスターチップを調べします。そして、マスターチップに対応する量産ツールをダウンロードします。チップ検出ツールにおいて、ChipGeniusの使用はオススメです。
Phisonに対応する量産ツール
注意事項:
USBメモリを強い磁場が発生する場所に置かないでください。例えば、携帯や磁石の近く。
ステップ1:デバイスが完全に認識しないか、それともデバイスが識別されたが、ドライブ文字が割り当てられていないのを究明します。
a.「Win」+「R」を同時に押します。
b.「diskmgmt.msc」と入力します。
c.次のような画面が表示されます。
d.USBメモリをフォーマットします。USBメモリを右クリックし、「フォーマット」を選択します。
e.「OK」をクリックし、終了するまで待ちます。
f.フォーマットしたUSBメモリのボリュームを右クリックします。
g.「追加」をクリックし、「OK」を押します。
ステップ2:「ディスクの管理」にUSBメモリに関連する項目がない場合は、USBデバイスがシステムで無効になっているかもしれません。
一般に、この問題の解決方法はレジストリの変更です。ただし、管理者が他のソフトを利用することでリムーバブルハードディスクの使用を無効にしている(例えば、Renee USB BlockでUSBポートを無効にする )場合、管理者に許可を申請する必要があります。
レジストリを変更する方法:
a.「Win」+「R」を押します。
b.「regedit」と入力します。
c.次の順でキーをたどります。
HKEY_LOCAL_MACHINE→SYSTEM→CurrentControlSet→Services→USBSTOR
d.右側に「Start」の値が「4」である場合、「Start」をダブルクリックし、値を「3」に変更します。
5.パスワードの入力を求められる
問題分析:
USBメモリにパスワードをかけていないのに、パスワードの入力を求められます。その場合は、USBメモリがウイルスに感染されたかもしれません。または、悪意のある第三者がソフトでUSBメモリにパスワードをかけている可能性もあります。
解決方法:
ステップ1:ウイルスを除去します。
Avast(アバスト)、Norton(ノートン)やKaspersky(カスペルスキー)などのウイルス対策ソフトをインストールし、ウイルスを除去します。
一般に、ウイルス対策ソフトは、USBメモリ内のすべてのウイルスを除去し、USBメモリが読み込まない問題を解決することができます。しかし、ある場合、USBメモリ全体がウイルス(Wannacry、CARDKEYなど)で暗号化された可能性もあります。一般に、復号鍵を取得するため、表示されたメッセージに従って身代金を払わざるを得ないです。
この時、データ復元ソフトでWannacryで暗号化されたファイルを救出することができます。重要なファイルがない場合は、直接デバイスをフォーマットしてください。
ステップ2:ソフトでUSBメモリにパスワードをかけたか確認します。
USBメモリがUSBメモリ暗号化ソフトでパスワードをかけされた可能性もあるので、そうするかもしれない人を確認してください。いたずらされたのも有り得ることです。
上記した方法がすべて成功できない場合は、USBメモリをフォーマットしてください。
注意事項:
未知のサイトにファイルをダウンロード・実行しないでください。また、自分のUSBメモリを知らない人に使用させないでください。
6.USBデバイスを挿入した後に何の反応もなく、USBメモリ自体も発熱
問題分析:
USBメモリ自体が発熱している場合、USBメモリは電気回路で短絡してしまったんです。その原因は、デバイスが水没したかもしれません。または、デバイスが長時間で手に握られていたため、汗に染み込まれた可能性もあります。
解決方法:
まず、ドライヤーを熱風で3~5分で乾燥させます。そして、乾燥剤とUSBメモリを密封袋に入れます。24時間後、もう一度使用して試してください。
上記した方法がうまくいかない場合は、USBメモリを解体し、綿棒で内部のホコリや水を清掃する必要があります。
注意事項:
できる限りUSBメモリを湿気、ホコリの多い場所に使用しないでください。
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